2017年8月の例会


【日 時】8月27日(日)13:30~17:00

【場 所】四日市市総合会館 2階 ボランティア活動室

 

◎第一部「吃音実践訓練(13:30~14:20)」

 

【参加者】計5名(男性3名、女性2名) 担当H.K

 

【内 容】

名古屋言友会会員が見学にみえたので、自己紹介と近況報告を行った。

の後、名古屋言友会の合同例会(9月10日)、吃音啓発&相談会(10月22日)について説明した。

 

 


◎第二部「日本吃音・流暢性障害学会 第5回大会報告(14:30~17:00)」

 

【参加者】計3名(男性2名、女性1名) 

 

【内容】

日本吃音・流暢性障害学会 第5回大会(8月19日(土)~20(日))の報告を日程表と概要をもとに説明をした。

 

 A 19日 自主シンポジウム1 「吃音者の福祉サービスを考える」

 

1 発達障害者支援法の中に吃音が含まれることから「精神障害者保健福祉手帳」なのか議論が分かれるところである。

  吃音者が障害者手帳を取得して「障害者枠」で就労すると、かえって単純な労働しか与えられずに、やりがいが得られなかっ

  たり、昇進や待遇面で一般のルートから外れたりするなどの可能性は否定しきれない。

  社会不安障害やPTSDをもっていることを手段として精神障害者保健福祉手帳がとれる可能性がある。

  自己支援医療(精神通院医療)が受けられる。最初は吃音症状で診察し、6ヶ月後にきちんとした診断名が入れば良い。

  手帳取得では、日常生活でどれだけ困難さがあるかが審査される。

 

 

 

 B 19日 自主シンポジウム 「女性吃音者のセルフヘルプグループ」

 

1 吃音に伴う困難は男女間で差がある。女性だけの吃音サークルがあれば良いという報告があった。

 

2 吃音の子どもを持つ母親から。

  ・吃音の子どもを育てる母親が気軽に悩みを語り合い、情報交換する場が欲しい。

  ・親の育て方が悪いので吃音になったと考えている母親が多い。

 

 

 

 C 20日自主シンポジウム4 「言友会をダイバーシティーという観点から読み解く」

 

言友会は、1966年に吃音者の当事者団体として設立された。当初は、当事者による吃音矯正の実践や吃音に関する情報共有を目的とする、統一的な活動を目指すユニバーサルな当事者団体であった。そして、いまは吃音者だけではなく、吃音に関わる非吃音者も関わる当事者団体へと変わり、吃音者だけではなく、非吃音者も言友会の活動を支えている。また、女性吃音者への議論が活発になりつつある。(すたっと京都など)

 

言友会はダイバーシティな組織へと向かっているのではないだろうか。  

 *SHG(セルフヘルプグループ)は、異年齢、異業者、異文化交流の場である。

 *例会「自己紹介」「近況報告」など、ややオフィシャルな話しを毎回行うことはとても意義がある。

 *吃音は属性、属性を利用する視点もあってもいいのではないか。

 

 

 D 20日自主シンポジウム 「吃音者への就労サポートの最前線」

 

実際の就労においては、話さなくても済む職場がほとんど見つからないことや、面接試験で吃音に苦しむ例は数多い。

吃音者が就労にあたって抱える悩みをふまえ、どのような支援がはじまっているのか、最前線の情報を共有することを目的とする。

岐阜大学教育推進学生支援機構では、吃音を持つ学生の支援に取り組んでいる。吃音に理解ある企業の紹介。吃音を改善したいという悩みが多い。富山大学、大阪大学などは、就職してからのフォローもしている。卒業後も継続した支援が必要である。

 

 

 E 20日ハンズオンセミナー 「中高生以降の発達性吃音への指導・支援」

 

青年期以降の吃音治療は、直接発話にアプローチする流暢性形成法や緩和法などの直説法と、メンタルリハーサル法を始めとした発話のコントロールを行わない間接法が知られている。そのほかにも、シャドーイング、DAF、また心理・態度面には認知行動療法による治療などで有効性を示す報告がされている。

現在は統合的アプローチ、発話訓練に加えるアプローチ、緩和法と回避低減療法を組み合わせたグループ訓練のAvoidance Reduction Therapy for Stuttering など、複数の治療アプローチ訓練の報告があがってきている。

治療アプローチはいろいろあるが、それぞれ長所、短所があり、選択したアプローチで治療効果が得られない時や、他の治療機関で既に治療を受けた経験がある場合は、別のアプローチへのスイッチを考慮する必要がある。幅広い治療の選択肢を持つことが大切である。

 

*ハンズオンセミナーとは、体験学習、専門家から具体的教えてもらうなどの意味があります。

 

 

2017年9月の例会