2017年1~12月の例会


1月

【日 時】1月22日(日)14:30~17:00

【場 所】四日市総合会館・3階療養訓練室

【参加者】9名(男性7名、女性2名)

【例会内容】

(1)

まず、自己紹介を兼ねて今年の抱負を語っていただきました。
その後、事務局から会則の説明などがあり、会則が正式に承認されました。
 また、例会について話し合いをしました。基本的に13時30分~1時間程度は、
朗読・電話・挨拶・会議の進行(シナリオを準備しておき)など
吃音改善に関する実践的な練習をすることになりました。
14時30分から担当者による例会を行いました。
内容は「吃音」という枠から外れないこと。
会員の増加につながる外部講師による研修をもっと実施してはという意見もありました。
関連して財政的な基盤を強化するため、できれば助成金などの活用を考えたらどうかという
意見もありました。

 会員拡大のため、会員の横顔をホームページで紹介することも提案されました。

 

(2)新春かるたとり(酉)大会
百人一首を均等枚数を配り、一人ずつ順番に読み上げ、かるたを取りました。
経験者が少なく、始めは皆さんとまどっていたようですが、
次第に目の色が変わり、熱気を帯びてきました。

 

(3)スポーツ吹矢
順番にスポーツ吹矢をしてもらいました。
皆さん興味津々で、担当された会員は、
「10年ぐらい前、中日新聞でスポーツ吹矢が紹介され、腹式呼吸に非常に良い。」

と書いてあったので始めたと言っていました。


2月

【日 時】2月26日(日)13:00~17:00

【場 所】四日市市総合会館 3階 療育訓練室

 

 

第一部(13:00~14:15) 参加者3名(男性2名・女性1名)担当:M.R

 

現在、三重言友会ホームページを担当してもらっているM.Rさんにjimdoでの編集方法を教えて頂きました。今後、会員のページを作り、どんな会員が所属しているのかを公表していく予定です。(希望者のみ)

M.Rさんにはパソコンを持ち込んで頂き、丁寧に教えて頂きました!ありがとうございました♪(*^^*)

 


第二部(14:15~17:00) 参加者:6名(男性4名・女性2名)

 

役場に置いてある吃音啓発パンフレットを見て、I.Mさん(女性)が初参加されました。身内や周りに吃音者がおらず、ずっと一人で悩みを抱え込んでこられたそうです。吃音の認知や理解を広げていかないといけないと改めて感じました。

 

★吃症状を出さずにゆっくり話す体験★ 担当:T.M

京都府長岡京市で行われている吃音抑制グループ『ゆっくり会』を真似て、メトロノームを使い、皆で『ことばの自己療法:マルコム・フレーバー著』を輪読しました。最初は80から始め、90→100→110と徐々に速度を上げていき、最後はメトロノームなしで読みました。次に130の速度で自己紹介を順番にし、次はメトロノームなしで自己紹介をしました。

ゆっくり話している時、皆さん吃症状は出ていませんでしたが、症状が出ていないという事よりも、安心して言葉を発してもらうことが目的です。例会という安心できる場所で、人前で話せたという成功体験を積み、話すことに自信をつけて欲しいと思っています。

 

★テレビ取材の裏話★ 担当:N.M和尚

最近、東海テレビや三重テレビへの出演、スタジオ収録も経験されているN.M和尚にテレビ取材の裏側のお話を伺いました。

スタジオ収録とロケの緊張度の違い、報酬の違いなど、経験した者でないとわからない話ばかりで、皆興味津々で聞いていました。話はいつしか国際結婚のお話へ♪(*^^*)裏話はまだまだ尽きませんが、またお話を伺えたらと思います♪

 

 



3月

【日 時】3月26日(日)13:30~17:00

【場 所】四日市市総合会館 3階 社会適応訓練室

 

第一部(13:30~14:30) 参加者4名(男性2名・女性2名)担当:H.K

 

自己紹介と電話の練習

吃音者が一般的に苦手とする、自己紹介と電話の練習をしました。

 

●自己紹介

最初と最後に名前を言ってもらい、名前と名前の間にはさむ、仕事内容、仕事で苦労したこと、子供時代の吃音などは「頭で考えて」話してもらいました。話し方とか話すスピードは、皆さん自由にしてもらいました。

 

1回目は、名前ー住所ー名前

2回目は、名前ー仕事内容ー名前

3回目は、名前ー仕事で苦労したこと、苦労していることー名前

4回目は、名前ー子供時代の吃音ー名前

5回目は、名前ー過去約3年間の吃音ー名前

 

上記のような自己紹介です。

やはり、名前は言いにくい感じがしました。

 

●電話練習

ラインの電話機能を利用して、会議室の両端に分かれ、相手の姿が見えないようにしました。電話の内容は、会社(役所)へのパンフレットの設置依頼、電話をかけたら相手が不在・接客中だったとき、会社へ遅刻した場合など、いろいろパターンを変えました。「意外に」皆さんスムーズな対応をしていました。

 

 


第二部(14:30~17:00) 参加者4名(男性2名・女性2名)

担当:H.K

 

講演(人前で話す)の練習と吃音の勉強

奄美きつおんカフェ」代表で看護師もされている須藤簡子様、「吃音のある子どもと歩む会」代表で医学博士の久保牧子様が作成した「吃音症」という、講演会用のパワーポイント資料をもとに、人前で話す練習をするとともに、吃音についての勉強をしました。なお、須藤簡子様の旦那様、久保牧子様のお子様が吃音症です。

 

順番に黒板の前に立ち、「講演」をしていきました。会員が少なかったことでやや臨場感がなかったこと、朗読調になってしまったことが残念に思いました。

 

 吃音の進展過程などあらためて勉強しました。

幼児から小学校低学年では、繰り返し、引き延ばし、ブロックが主な症状ですが、年齢を重ねるともに、ブロックのみとなり、

「吃るわたしはダメなんだ。」という否定的価値観が大きくなってきて、話すということを避けたりして吃音を隠すようになります。一見、吃音は無い状態に見えますが、本人の悩みは反比例して大きくなってしまうようです。


4月

【日 時】4月23日(日)13:30~17:00

【場 所】四日市市総合会館 3階 療育訓練室

 

第一部 「実践吃音改善」 13301430

 

【参加者】3名(男性2名、女性1名) 担当A.H

 

【内容】

 

用意した練習用の文章をメトロノームのリズムに合わせてゆっくり話す練習と、テーマを設定しての3分間スピーチを行う予定でした。しかし雑談で盛り上がったためにゆっくり話す練習はできませんでしたが、吃音について色々なお話ができました。

 

 

 

第二部 「吃音にも有効なメンタルトレーニングのご紹介」 14301700

 

【参加者】5名(男性4名、女性1名)  担当A.H

 

【内容】 

 

<ご紹介した主な内容>

 

1.      マインドフルネス瞑想。マインドフルネスとは、今、ここに100%心を向けること。人は将来のことを不安に思ったり、過去のことを思い出して苦しむ。そこで100%、今に心を向けることでそういった不安などが無くなる。その考えに基づいて行う瞑想。

 

2.      ストレスコントロール。嬉しかった事、感謝したことを毎日3つ書く。何気なく使う言葉をポジティブな言葉に変換する。良い質問を自分に投げかける。超恥ずかしいことをする。こういったことを実際に体験してもらうことで、日常生活でも活用してもらえたらと思いました。

 

 



5月

【日 時】5月28日(日)14:00~17:00

【場 所】四日市市総合会館 3階 療育訓練室

 

第一部「吃音実践訓練」14001510

 

【参加者】計6名(男性名、女性名) 担当H.K

 

【内 容】近況を交えて、今、気になっていること、苦しんでいることを参加者に話していただきました。

 

 Aさんは、人数が少ない職場で勤務しています。とるに足らないことで注意されるそうです。以前は言い返していました。でも、最近は、輪を掛けて言い返されるので止めてしまったとのこと。現在は無視しているようです。無視することもストレスになるようです。でも、こういうことが話せる例会では、ほっとされるとのこと。

 Bさんは、家族でさえもなかなか吃音の苦しみがわかってもらえない様子です。わかってもらえず、いらだつこともあるようですが冷静に吃音者の状態・気持ちを話しているとのことです。

 

この後、都筑澄雄著「吃音は治せる」を材料にして、

 

第1章「吃音とは何か」

第2章「吃音の鍵を握る否定的な感情や価値観」

第3章「吃音を治す環境調整法とメンタルリハーサル法」

 

から抜粋して輪読しました。吃音は「頭の中」で起こっているようです。「口に出す前に『あ、いえない。』とわかります。」「だから、頭の中でどもらないですむまで、待ったりするんですよ。」

 

という意味深い文章がありました。吃音の症状が出ているときは、脳のある部分が変化しており「頭の中」でおこっていることがわかります。

 

 また、吃音の症状が見られ始めた子供には、できるだけ否定的価値観を植え付けないようにすることが大事です。吃音者は、否定的な感情や価値観が多すぎ、肯定的な感情や価値観が少なすぎるために自信が不足して、感情がうまく表に出せない。吃音の悪化の原因は過去にあるので、過去にさかのぼって、悪化の原因をさぐっていき、成功体験をまぜあわせて、軽減していくことがメンタルリハーサル法だと書いてあったような気がします。 

 


第二部 重心を意識することで、発話をコントロールする方法【ボディワーク】15:10~17:00

 

【参加者】計6名(男性名、女性名) 担当M.H

 

【内 容】“気”を鎮めるとは、重心を下方に持っていくことを意識することであり、それが発話コントロールに有効であることを、体感ワークで行った。

 



6月

【日 時】6月25日(日)13:30~17:00

【場 所】四日市市総合会館 3階 療育訓練室

 

 第一部「吃音実践訓練(13:3015:20)」

 

【参加者】計4名(男性1名、女性3名) 担当H.K           

 

【内 容】

 

  都筑澄雄著「吃音は治せる」を材料にして、第3章「吃音を治す環境調整法とメンタルリハーサル法」から、主に中学生以上に適用される「メンタルリハーサル法」を抜粋して輪読しました。

 

 メンタルリハーサル法の根本的な目的は、不安や恐怖、否定的な感情などをイメージの力で感じにくくし、さらにはなくしていくことです。これを「脱感作」(だつかんさ)といいます。現在ある不安に対する脱感作を行うのが、従来あったメンタルリハーサル法でしたが、都筑氏は、それを過去にまでさかのぼって行う方法を考案しました。直接的・間接的に吃音にかかわるさまざまなエピソードを、過去の記憶のエピソードから取り上げ、それらに対して脱感作していくため、「吃音年表のメンタルリハーサル法」と呼んでいます。

 

第2部「役員連絡」「吃音について協議」15:20~17:00

 

【参加者】計4名(男性1名、女性3名) 担当I.K

 

【内 容】

 

役員連絡

 

 まず、会長(H.K)より、言友会の活動を充実させるため、一般社団法人へ助成金を申し込んだ旨の連絡がありました。ただ、過去の受けた団体をみると、社団法人、NPOなどであるとのことです。

 

 三重言友会MLでも流れていますが、これから予定されている、

 

・日本吃音・流暢性障害学会第5回大会(8月19日(土)~20日(日))

・第31回中部大会(10月28日(土)~29日(日))

・第51回全国大会(福岡)(11月3日(金・祝)~5日(日))

 

 について、会員自身の吃音改善、生き方等に役立てていただき、また、三重言友会にその成果を還元していただきたいと考えて、役員(会長、事務局長、会計総務)で、参加費への一部補助を設けた旨の連絡がありました。

 

 (詳細は三重言友会MLに掲載されています。)

 

 また、人権擁護委員している会長(H.K)が、7月25日、伊勢市で、人権擁護委員を対象に、吃音を知ってもらうための研修をすることになった旨の連絡がありました。

 

 会計総務(T.M)より、「国際吃音啓発の日」(10月22日)に向けて、街頭でパンフレット、ティッシュなど啓発物品を配り、併せて、相談会を実施するため、早い段階から準備をしていく必要があると提案がありました。

 

吃音について協議

 

 吃音者が障害者手帳をとることで、何かメリットがあるのかという話しがありました。吃音は発達障害と政府は認定しているところから、手帳をとるとしたら、精神障害者保健福祉手帳をとることになります。というかこの手帳がとりやすいと言われています。今までは、この精神障害者保健福祉手帳をとっても、身体障害者手帳や療育手帳などに比べて、企業への就職に有利でないとされていました。理由は、これまでの障害者雇用促進法では、企業が採用する障害者には精神障害者は明記されていなかったからだと思います。

 

 しかし、(改正)障害者雇用促進法では2018年から精神障害者が障害者雇用数に数えられることになります。精神障害者保健福祉手帳を取得することが、企業側のメリットにも結びつき雇用の枠が増えることが期待されます。もちろん、障害者手帳を取得するかしないかは、個人の判断に任されています。取得するかどうか、取得しても一般枠での就職か障害枠か、などでは有用な方を各個人が選ぶことが出来ます。また診断書があることで、就労支援サービスを受けることができます。 精神障害者保健福祉手帳にはメリットがありますが、現在は、吃音を診断できる医師が少ないなどだれでも身近で取得できるという状況にありません。

 

(全言連のホームページより一部抜粋)

 

 その後、障害者年金についても話題が移りました。障害者年金は、身体や精神にまつわる障害のため、日常生活に困難が生じている人が対象です。一般の年金は、原則65歳以上からもらえますが、条件があえば、65歳未満でももらえます。

あやふやで申し訳ですが、手帳をもっていても、障害等級によって年金がもらえない場合もあるようです。

 

 


7月

【日 時】7月30日(日)13:30~17:00

【場 所】四日市市総合会館 3階 療育訓練室

 

第一部 「吃音実践訓練」13:30~14:30

 

【参加者】計6名(男性名、女性名) 担当H.K

 

【内 容】私は、地域で人権関係の「仕事」をしており、関係者に是非とも吃音症の話しを聞いて欲しいと提案したところ、

了解を得ました。予行演習を兼ねてその研修内容を参加者に知ってもらいました。研修スライドは、「奄美きつおんカフェ」代表で須藤簡子様、医学博士で「吃音のある子どもと歩む会」代表の久保牧子先生のスライドを参考に一部編集させて頂きました。

 いざ、同じ吃音を持つ仲間であるのに、研修となると、構えてしまい、たどたどしくなったり、流暢になったりで、自分の予定していた話しぶりにはなりませんでした。良い予行演習となりました。

 研修スライドの一部です↓

 

第二部 「JDDネット加盟についての意見交換」14:30~17:00

 

【参加者】計7名(男性名、女性名) 担当T.M

 

【内 容】  四日市市在住の30代男性が初参加されました。図書館で吃音関係の書籍を読み、ネットで三重言友会のホームページを見つけて参加してくれました。東京から転勤で四日市へ来られたとのこと。東京では現場の仕事でしたが、こちらへは責任者として来ており、上司やお客さん、電話対応などが増え、吃音の症状に悩まされているそうです。今までは吃音に向き合えず逃げてばかりだったが、これからは向き合っていきたいとおしゃっていました。例会に参加して、いろんな吃音者の生き方や考え方に触れ、自分らしい吃音との付き合い方を見つけてもらえればいいなぁと感じました。

 

 1人ずつ自己紹介、近況報告をし、今後のイベントについての連絡事項などの後、JDDネット加盟についての話し合いをしました。趣意書や内容をまとめた文章を順番に朗読し、加盟について1人ずつ意見を述べてもらいました。おおむね加盟には賛成という意見でした。

 


8月

【日 時】8月27日(日)13:30~17:00

【場 所】四日市市総合会館 2階 ボランティア活動室

 

◎第一部「吃音実践訓練(13:30~14:20)」

 

【参加者】計5名(男性3名、女性2名) 担当H.K

 

【内 容】

名古屋言友会会員が見学にみえたので、自己紹介と近況報告を行った。

の後、名古屋言友会の合同例会(9月10日)、吃音啓発&相談会(10月22日)について説明した。

 

◎第二部「日本吃音・流暢性障害学会 第5回大会報告(14:30~17:00)」

 

【参加者】計3名(男性2名、女性1名) 

 

【内容】

日本吃音・流暢性障害学会 第5回大会(8月19日(土)~20(日))の報告を日程表と概要をもとに説明をした。

 

 A 19日 自主シンポジウム1 「吃音者の福祉サービスを考える」

 

1 発達障害者支援法の中に吃音が含まれることから「精神障害者保健福祉手帳」なのか議論が分かれるところである。

  吃音者が障害者手帳を取得して「障害者枠」で就労すると、かえって単純な労働しか与えられずに、やりがいが得られなかっ

  たり、昇進や待遇面で一般のルートから外れたりするなどの可能性は否定しきれない。

  社会不安障害やPTSDをもっていることを手段として精神障害者保健福祉手帳がとれる可能性がある。

  自己支援医療(精神通院医療)が受けられる。最初は吃音症状で診察し、6ヶ月後にきちんとした診断名が入れば良い。

  手帳取得では、日常生活でどれだけ困難さがあるかが審査される。

 

B 19日 自主シンポジウム 「女性吃音者のセルフヘルプグループ」

 

1 吃音に伴う困難は男女間で差がある。女性だけの吃音サークルがあれば良いという報告があった。

 

2 吃音の子どもを持つ母親から。

  ・吃音の子どもを育てる母親が気軽に悩みを語り合い、情報交換する場が欲しい。

  ・親の育て方が悪いので吃音になったと考えている母親が多い。

 

 

 

C 20日自主シンポジウム4 「言友会をダイバーシティーという観点から読み解く」

 

言友会は、1966年に吃音者の当事者団体として設立された。当初は、当事者による吃音矯正の実践や吃音に関する情報共有を目的とする、統一的な活動を目指すユニバーサルな当事者団体であった。そして、いまは吃音者だけではなく、吃音に関わる非吃音者も関わる当事者団体へと変わり、吃音者だけではなく、非吃音者も言友会の活動を支えている。また、女性吃音者への議論が活発になりつつある。(すたっと京都など)

 

言友会はダイバーシティな組織へと向かっているのではないだろうか。  

 *SHG(セルフヘルプグループ)は、異年齢、異業者、異文化交流の場である。

 *例会「自己紹介」「近況報告」など、ややオフィシャルな話しを毎回行うことはとても意義がある。

 *吃音は属性、属性を利用する視点もあってもいいのではないか。

 

 

D 20日自主シンポジウム 「吃音者への就労サポートの最前線」

 

実際の就労においては、話さなくても済む職場がほとんど見つからないことや、面接試験で吃音に苦しむ例は数多い。

吃音者が就労にあたって抱える悩みをふまえ、どのような支援がはじまっているのか、最前線の情報を共有することを目的とする。

岐阜大学教育推進学生支援機構では、吃音を持つ学生の支援に取り組んでいる。吃音に理解ある企業の紹介。吃音を改善したいという悩みが多い。富山大学、大阪大学などは、就職してからのフォローもしている。卒業後も継続した支援が必要である。

 

E 20日ハンズオンセミナー 「中高生以降の発達性吃音への指導・支援」

 

青年期以降の吃音治療は、直接発話にアプローチする流暢性形成法や緩和法などの直説法と、メンタルリハーサル法を始めとした発話のコントロールを行わない間接法が知られている。そのほかにも、シャドーイング、DAF、また心理・態度面には認知行動療法による治療などで有効性を示す報告がされている。

現在は統合的アプローチ、発話訓練に加えるアプローチ、緩和法と回避低減療法を組み合わせたグループ訓練のAvoidance Reduction Therapy for Stuttering など、複数の治療アプローチ訓練の報告があがってきている。

治療アプローチはいろいろあるが、それぞれ長所、短所があり、選択したアプローチで治療効果が得られない時や、他の治療機関で既に治療を受けた経験がある場合は、別のアプローチへのスイッチを考慮する必要がある。幅広い治療の選択肢を持つことが大切である。

 

*ハンズオンセミナーとは、体験学習、専門家から具体的教えてもらうなどの意味があります。


9月

名古屋言友会との合同例会を開催しました!

【日 時】9月10日(日)11:00~17:00

 

【場 所】伊勢市内:伊勢神宮外宮、伊勢シティプラザ、二見町太江寺、玉城町幸福寺などにて

 

【参加者】男6名・女1名 合計 7名 

 

(当日の日程)    

 

 〇午前10時45分 集合場所  JR伊勢市駅前

 

 ○集合~11時半  外宮参拝と散策

 

 ○11時半~12時半 昼食 勾玉亭

 

 ○13時~14時半 伊勢シティプラザにて合同例会

 

 ○14時半~15時 二見町江  太江寺



10月

★国際吃音啓発の日(10/22)活動報告★

 

当初、10月22日(日)に開催予定でしたが、台風21号の影響により、28日(土)に延期となりました。

週連続で台風が来るという異常な天候でしたが、無事に28日に開催する事ができました。

 

【日 時】20171028日(土)12001230

 

【場 所】近鉄四日市駅北口周辺

 

【参加者】男性3名・女性2名 計5名

 

 

【内 容】 「吃音啓発ポケットティッシュ配り」

 

近鉄四日市駅北口周辺にて、吃音啓発ポケットティッシュを配りました。ティッシュは受け取ってくれる確率が高く、5人で約30分間450個ほどのティッシュを配ることができました。受け取ってジッと文面を読んでいる方、パッと見てカバンにしまう方など様々でしたが、吃音症の認知度が少しでも上がればいいなと思います。その後、場所を四日市市総合会館に移動し、『吃音啓発&相談会』を行いました。

 



 

【日 時】20171028()14001600

 

【場 所】四日市市総合会館8階 第2会議室

 

【参加者(会員)】男性4名・女性2名 計6名

 

【内 容】 「国際吃音啓発の日(10/22)記念『吃音啓発&相談会』」

 

 台風による中止延期にもかかわらず、12名の参加者があり、吃音当事者・保護者・ことばの教室教諭・学校教諭・親子で参加された方など様々な立場の方々に参加していただきました。

 

第1部は『吃音症とその対応について』を会員がスライドを使用して説明しました。H会長の体験発表もあり、皆真剣に耳を傾けて聞いてくれました。時にはユーモア溢れる話術で笑いが起こり、終始なごやかな雰囲気でした。

 

   第2部では、吃音相談会を行ない、参加者からの質問に会員が答えていきました。

 

1)大人数での会話の中でスムーズに発言するにはどうすればいいか?

 

2)仕事面での吃音者への対応について

 

3)言えない言葉が増えてきそうでとても怖い

 

4)どのように改善したのか?

 

など、様々な質問があり、会員それぞれが経験則によるアドバイスをしました。

 

 

 例えば、

 

 1)については、「会話の中に入っていくことは勇気がいることだし、難しいことだと思います。

  でも、あなたの話す内容を皆は聞きたいかもしれません。そう思って少しづつ会話に入っていかれたらどうか。」 

 

 2)については、「本人がどういう支援を求めているか、面談していただいたらどうか。吃音には波があるので、

   調子が悪い時には、少し電話をかわってあげるなどどうか。」

 

 3)については、「吃音は悪いことだと思っていないだろうか。吃音で迷惑かけていると思っていないだろうか。

   決して迷惑はかけていないと思う。」

 

 4)についてはさまざまな回答がありました。

 

   速度を落としてゆっくりと話しをするなど、流暢な話し方を身につける流暢性形成法や吃音緩和法、

   物事のとらえ方を変える認知行動療法や、自分のからだのこわばりや歪みに気づき、心を解き放ち、

   生き生きとしたことばをとり戻す、「竹内レッスン」などの話しが出てきました。

 

  

  時間が足りないほどで、もっとこういう場を作っていきたいと思いました。会員によるアドバイスを聞いて私自身とても参考になり、勉強になりました。

 アンケートでは、「参加して良かった」「当事者の話が聞けてよかった」「また相談等させていただきたい」「明るく前向きに頑張られている姿を見て勇気をもらいました」「当事者の人がちゃんと分かってくれて、アドバイスをくれたり、面白く教えてくれて嬉しかった」などの声を聞くことができ、開催して本当によかったと思いました。今後も参加していただいた方との繋がりを大切にして、連携や交流をはかり、今後の活動に繋げていきたいと思っています。

 

中日新聞の取材が入る予定でしたが、台風で延期となったため来てもらえなかったのはとても残念でした。ですが、後援していただいた地元四日市のFM局(CTY-FM)ではラジオ内で告知をしてもらえたり、広報掲載、市内小中学校・県内高等学校へのチラシ配布など、告知することで啓発にも繋がったのではないかと思います。今後吃音啓発は、四日市市だけでなく三重県内各地でも開催できたらと思っています。            



11月

【日 時】11月19日(日)13:30~17:00

【場 所】四日市市総合会館 3階 軽作業室

 

 ◎第一部「吃音実践訓練(13:301420)」

 

【参加者】計8名(男6名・女2名)(初参加者2名)

担 当】H.K

内 容】初参加の方がみえたので、自己紹介をおこなった。髙尾さんは高校3年生で就職試験まっ最中で、

          面接で苦戦しているが何とか就職したいと意気込みがすごかったです。

              Bさんは、中学の時、朗読でつまることに気がつき、授業であてられるのがこわかったとのこと。

         自己紹介の後、福岡で開催された、言友会全国大会の報告をしました

 

◎第二部(14:20~17:00)

 

【参加者】計8名(男6名・女2名)(初参加者2名)

【内 容】初参加のTさんを中心に面接練習をしました。面接会場に入室するところから、実際の質問を準備して、

     本番さながらに実施しました。会社を志望する動機、自分の長所・得意なところなどは非常によく練ら

     れた回答であったのでびっくりしました。



12月

三重言友会創立30周年記念講演会 開催

 

平成29年12月2日土曜日、四日市市総合会館にて、メンタルリハーサル法の第1人者である、都筑(つづき)吃音相談室の

都筑澄夫(つづきすみお)先生をお招きして、創立30周年記念講演会が開催されました。

  三重言友会は、1987年10月に設立されてから、今年(2017年)で30周年を迎えます。前会長のM氏が中心になり、大変苦労して設置されました。その後、K氏が参加され、継続発展されてこられました。

  現会長のH氏の挨拶では、言友会と出会った時の感動と、吃音を持ちながらでも、社会で懸命に働いている会員を見て、生きる元気をもらったことが紹介されました。また、三重言友会はこれからも生きる元気を与え続けたいと締めくくりました。

  講演会には、会員以外に、吃音児とお母さん、言語聴覚士(3名)、いしかわ吃改研(2名)など新しい参加もありました。また、創立30周年に寄せて、岐阜言友会からエールをいただきました。

 


(都筑先生の講演内容)

 

 

 成人吃音者に対し、実際に声を出しての文章の音読と声をださない(構音はしない)イメージでの音読で、脳の活動状態(賦活?)の実験を行った。吃音者がどもっていないときの脳の活動状態は、非吃音者がしゃべっているときの活動状態と同じであるが、吃音者がどもっているとき、脳は異常に活動(活動が低下しているなど)していることがわかった。そのことから、頭の中でどもっている、と考えられる。吃音は、構音器官(あご、くちびる、のど、声帯、筋肉など)に障害があって、しゃべれないわけではない。構音器官に障害があってしゃべれないのは構音障害である。

 

 頭の中でどもっていることから、脳に関係があり、吃音の原因は、過去のマイナスの記憶(専門的には、「エピソード記憶に対する情動系の負の働き」というようだ)であり、過去の「否定的価値観」と考えても良い。

 

 人が自然に話すときには、大部分の場合「今から話すぞ」「こんなふうに話そう」などとは考えてはいない。話したいときや話すべきときに、瞬間的・直感的に判断し話しているだけである。しかも話し方などほとんど注意しないで、話す内容に気持ちがいっている。吃音者の話し方と非吃音者の話し方の最も大きな違いはここにある。吃音者は、うまく話せないから、話し方のテクニックに走るわけだが、テクニックに走ることで、今度はどんどん「自然な話し方」から遠ざかる。話し方のテクニックで、表面的には吃音の症状が目立ちにくくなるが、根本的なところでは、どんどん悪化してしまう。それは、さきほどの「否定的価値観」が影響していると考えられる。話し方のテクニックを教えること、駆使することは、この「否定的価値観」を助長させる。話すテクニックとは、視点を変えれば、「(あなたの今の話し方はダメだから)こう話しなさい。」「(私の今の話し方はダメだから)こう話そう。」ということを意味する。」さらにその話し方もうまくいかなかった、次もだめだった、と挫折の体験を繰り返すことで、ますます否定的な価値観を積み上げてしまう。

 

 

 現在、流暢にしゃべれることをめざす訓練である流暢性形成訓練と、らくにどもれるようにするという吃音軽減訓練(吃音緩和訓練)を統合しながら、そこに感情面や環境面にも配慮した「総合的訓練」が行われている。吃音を軽減させるという有望な方法とは考えられるが、「話すテクニック」を使うということでは、原型は同じである。

 

 メンタルリハーサル法というのは、「吃音の根底には、否定的な感情や価値観があるので、それを助長する発話訓練をやめて、肯定的に変えていこうとする方法である。」

 メンタルリハーサル法の根本的な目的は、不安や恐怖、否定的な感情をイメージの力で感じにくくし、さらには無くしていくことである。

 

具体的には、記憶している幼児期からのエピソードのうち、吃音や話すことにかかわるいやな体験や、親に抑圧された、受容してもらえなかった、自由に自分をだせなかった記憶を拾いあげて「吃音年表」をつくる。その後、その項目一つひとつに「うまくいった体験、楽しく気持ち良かった体験、親に抑圧されずに受容され、自由に自分を出せた体験」などのイメージを入れていき、「かきまぜて、緩和していく」方法です。このようにして「否定的価値観」を払拭し、「自然で無意識な発話」を獲得していきます。

 

 講演を聞いた後、これならば、本当に治るかもしれないという実感がありました。90分という短い時間ですが、メンタルリハーサル法のエッセンス のようなものを学習したように感じました。また、「子どもの吃音はほぼ治ると聞いたので安心しました」、「吃音の話しを聞く機会がなかったので、今後の仕事に役立つ」などたくさんの感想を頂戴しました。

 

                                              (報告:H.K)


総会終了後、忘年会で盛り上がりました!