2018年3月の例会


【日 時】325日(日)13301700

【場 所】四日市市総合会館 3階 療育訓練室

【参加者】10名(男6名・女4名)

【担 当】T.M

 

◎第一部(13:3014:30)  吃音改善訓練

 3月9日発売になった『自分で試す吃音の発声・発音練習帳』をテキストにして、訓練をやりました。

 

  準備 全身の力を抜く、身体の一部の力を抜く、腹式呼吸、小さな圧力、意識的呼吸

  発声練習 声帯の振動を確認しながら『セロ弾きのゴーシュ(宮沢賢治作)』をメトロノームを使いながら順番に音読

 

 

◎第二部(14:3017:00認知行動療法 ~否定的な思いにとらわれている時、何が起こっているのかを知り心を軽くしてい

                      こう~

 認知療法・認知行動療法は、認知に働きかけて気持ちを楽にする精神療法(心理療法)の一種である。精神科医アーロン・ベックが認知行動療法の創始者と言われていて、元々は精神分析の専門家だった。精神分析(療法)とは、フロイトが確立したもので、心の無意識の部分に働きかけて治療していくやり方。治るまでに時間がかかり、さらに何年もかけて過去を掘り下げてもよくなるとは限らない。それに対して、アーロン・ベックは、『今意識していること』に注目して、患者さんの苦しみを短期間で取り除く方法を開発した。

 認知行動療法は、エビデンス(根拠)により、効果があると認められている。治療効果のエビデンスは長期間にわたって集積されている。原理を理解すれば、1人でもある程度効果が出せる。悪循環のパターンがあるので、そのポイントを理解して、認知行動療法的なセルフカウンセリングを行えば、症状はきっと軽くなる。基本的に副作用はない。完全によくならなかったとしても、生活をよい方向に向けるヒントは得られるはず。認知行動療法で学んだ方法を自分だけで実践しても、再発しにくく、ココロの病になりにくい生活が送れる。

 

◆認知・・・ものの受け取り方や考え方という意味。

 

例:朝上司に挨拶をしたが、返事がなかった。

   ☆たまたま気づかなかったのかな

    ☆挨拶ぐらい返してよ!

    ☆上司は自分のことを嫌っているかもしれない 

など、事実はたった一つなのに、その捉え方は人によってさまざま。

 

◆自動思考・・・何か出来事があったときに、瞬間的に浮かぶ考えやイメージのこと。

 

スキーマ・・・心の底にある信念・信条。普段はあまり意識されない。スキーマに偏りがあると、何かの出来事に直面したとき、現実に即した合理的な考えが浮かばず、不合理で多くの場合は悲観的な考えが浮かぶ。そして認知・感情・行動に次々と悪循環を起こしていくことになる。

 

 マイナス思考はダメで、プラス思考になりましょう、というのではなくて、がんじがらめになっている苦しい考え方を一度目の前に置いて、見直してみる。楽な気持ち、感覚になるためにはどうしたらいいのかを見つめてみる。マイナスな思いが0になるのではなくて、100%→90%になり、少しホッとする。『絶対こうだ!』と、とらわれていた気持ちに少し隙間ができて、『もしかしたらこうかもしれない』と違う考えをすることができるようになることが大切。 (以上、資料より抜粋)

 

その他、困った際によく出会う思考パターン(考え方のクセ)についても説明させていただきました。主に参考にした本は『認知療法・認知行動療法 吃音とのつきあいを通して』大野裕、伊藤伸二著ですが、その中から事例を2つ紹介しました。自分の考え方のクセを知ることで、否定的な思いにとらわれている時に、自分を客観的に見ることができ、硬くなっている心が少し柔らかくなるのではないかな、と思います。私自身、認知行動療法でセルフカウンセリングすることで、自分の否定的な思い込みに気がつくことができ、心がとても軽くなっているのを感じています。今はネットやアプリなどで簡単に記入してできるものもあるので、ストレスを感じた時などに是非試してみて欲しいと思います。